積極的な平和の話

警察官って職業があるじゃないですか。その警察官、凶悪な犯罪に直面した際に、相手を殺さねばならない場面が、ないとはいえないよね。警察官、別に好き好んで引き金を引くわけじゃない。
テロルってのは犯罪なわけだよね。で、紛争地域の警察機構が機能しないから、外の国の軍隊が介入するというのが、平和維持活動だよね。
なんで人殺しが平和維持やねんとか、まだ思う人もおるかもしれんが、何もしないと民間人が死ぬからですね。さっき書いたけども、統治の始まりが、民間人への略奪からの防衛からだったいうことと同じ。で、現地の統治者がいないから、外から統治者になりに来ていると。ただ、あくまで防衛目的だから、「やられたらやり返すけど、お前らの扮装には関わらないよ」というのが基本的なスタンス。
アメリカとかは、同盟関係等の問題で、一方に加担しちゃったりするから、その同盟国である日本も、アメリカがついている側に加担しているように見られてしまうと、そういうことね。
ひとつのやり方としては、もうアメリカとの安保条約を切っちゃうってやり方ね。上手くやれば、いろいろ好転する可能性はある。もう完全に安保がボトルネックになっている感は否めないから。
ただ、それをするには、隣国があまりにもあてにならないし、なんかちょっと親しくなったなーと思ったロシアも、クリミアの問題で手を切らざるをえなくなった。なので、そのカードを切るには、ちょっと時期尚早。ロシアと仲良くなって、台湾がなんか中国に取り込まれそうっていう現状から脱して、もっと東南アジア諸国との国交がしっかりしたら、その選択肢も見えてくると思う。アメリカ落ち目だし。
話を戻して、「なんで他所まで行って」ってのは、「じゃあ誰がやるの?」だし、「そんな、日本人じゃなくても……」ってのは、「日本人でなければ死んでも構わないのか」となる。「日本人でなければ死んでも構わない」という人と、戦争のときに外国人に向かって引き金を引く人と、何が違うのかという話。確かに、今の日本は近所の惨事に無関心だし、親族で殺しあったりする、割とダメな状態だけども、それを肯定してしまったら、「人道とは?」って話だよね。
誰だって死にたくはないし、傷つきたくはないんです。殺すくらいなら殺されるなんて人は、単に殺すことで自分が罪の意識に苛まれるのが嫌なだけです。そんなん、誰だって嫌なんですよ。好き好んで人を殺す人なんて、凄く稀です。
 
とまぁ、つきつめるとそうなります。
例えば、巨大な船を作って、紛争が一段落するまで、難民が一時的にそこで暮らせるようにしよう。という絵を描いたとしたら、それもひとつの解決策です。
日本のコンテンツを中国や韓国の人に気に入ってもらって、政府同士がいがみ合いを演出することで内政をまとめようとしても、それに踊らされないようにしよう、っていうのもひとつの解決策です。これは、なんだかんだ既にやってるんじゃないかな。
「相手を撃つのか、自分が撃たれるのか」
そう聞かれて、どちらかを選択したら負けなんです。
「武器を捨ててハグします」
例えばそんな答えを出せる人だけが、未来を作れるんだと思います。