「辞めるか辞めないか」というエントリを後輩に書かれる前に

http://anond.hatelabo.jp/20130320171138
ちょーうえから目線で書いてしまうけども、こんな感じかなーということをつらつらと。

まー自分も多少こんな感じになったこともあるし、逆にこんな感じの子と仕事したこともある。そこまでキツくはないけど、この先輩的な対応をしたこともあったなぁと反省。
「メモとってるけど見てないじゃん」とか言った覚えあるし。

ということで、「勘の悪い人との付き合い方」、あるいは「相手に思考の余裕をなくさないコミュニケーションについて」という感じ(うえから目線的)で。

勘の悪い人に、自分ができることを自明のこととして、「こんなこともできないのか」的な対応をするとすぐにテンパるか、あるいは全然わかっていない「ハイ」が返ってくるため、全く得策ではないし、本当にわかっているかどうかを「本当にわかってるの?」って聞くのは無意味。学生気分が抜けてないんだったら、学生の文法で確かめるのが良い。例えば、テスト問題と制限時間を設けてテストするとか、そういうこと。一見面倒くさいけど、その方がよっぽど早く理解度が測れる。そのうえで、何故そうなったのかを分析して、短期的には『理解できなくても、良し悪しを記憶させる』という割り切り方をお互いにするのが精神衛生上良い。このとき、相手が理解できないことにイラついて、評価を辛くしてしまいがちなので注意。あくまで客観的に評価すること。

多分、勘の悪い人にはいくつか種類があるというか、複合的にこれらの要素を持っているんだけども
1.完全に萎縮している。すぐに頭が真っ白になる
⇒経験積んで度胸が据われば治る。萎縮しないように、コミュニケーションをとっていくことも大事。
2.元々気にしないタイプ。学生気質で、仕事においてミスのない100%のものが求められるということをまだ理解できていない
⇒これも経験で直る。こういうタイプは、何故それがいかんのか、何度も注意を受けるなり、失敗して痛い目を見るなりして価値観を修正する必要がある。
3.そのカテゴリーの知識、経験が浅く、意味を追うことに終始して、そこから発展して思考を広げない
⇒これも知識、経験を積めばいける。ただし、本人がその分野にそこまで興味がない場合、怒られる⇒テンパる⇒頭に入ってこない⇒失敗する⇒怒られる……というダメサイクルに陥る可能性が高い。
4.そもそも言われたことだけをやるという思考習慣で、1を聞いたら1しか実行しないし、1を聞いて10をやる人を理解できない
⇒若いうちだったら、思考するゲーム(麻雀とかかな)を一緒にやったりしながら、仕事もそういうことだぜって説明すると、1の情報から10を察することの大事さとかなんとなく理解してくれるけど、割と年いっちゃってたら、もうそういう思考の人だと割り切る。

あの記事の子は、少なくとも「自分が甘えている」と自覚しているだけ見込みがあるというか、なんとなく上手く行く気がする。自信がないのはちょっと心配だけど。

そもそも論として、そこまでの労力を負わせて、その仕事に馴染んでもらうべきなのか、そこまでのモチベーションが本人にあるのか、そこまで労力を割いて育てる程の人物なのか、ということはあると思う。それはもう、後輩も先輩もお互い様。ただ、少なくともいつも通りの、冷淡な態度では、お互いムカつくだけなので、仕事の幅を広げないでできることだけやってもらうのか、それとも頑張ってもらうのか、頑張ってもらうならば、サポートとして自分はどれくらいの労力を覚悟するべきなのか、そういうことを見積もった方がいいと思う。

というわけで、最近とみに、「俺の考える最強の先輩」とか、「俺の考える理想の大人」とかについて考える夏目でした。
ほいじゃね。